チャレンジショップICO  第1期【カドルカフェ cuddle cafe】尾崎美穂さん インタビュー

令和2年9月追記:
こちらの記事の尾崎美穂さんはチャレンジショップ卒業後の令和2年5月、土佐町に菓子工房を開設されました。
「ル・プチ・グーテ」
という屋号で、主に嶺北内の産直市・道の駅に卸しています。(土日祝)
2週間前までの予約で誕生日ケーキも。(取りに来れる方)
今後はお菓子教室も行うとのことです。

*1年限定のチャレンジショップ事業として、第1期にお店を担当することになった「カドルカフェ cuddle cafe」の店長・尾崎美穂さん。

今回は、お店のコンセプトやオープンの経緯について、インタビューさせてもらいました。

お店オープンのきっかけ

尾崎美穂さん:私が住んでいる土佐町でチャレンジショップ事業があると聞いたので、まずは話を聞いてみたいなというところから、お店の発想がはじまりました。

しかし、チャレンジショップの話を実際に聞いてみると、やっぱり自分1人でお店を回していくのは小さい子どももいるし、ちょっと無理かな と思ったんですね。

 

今まで、嶺北内に小さい子どもを連れてゆっくりできるお店がもっとあったらいいな とよく思っていました。

どこかランチに行く時やお乳をあげる時、オムツ替えはどうしようかなって考えると、ちょっとふらっと出かけるだけでも気を使ってしまうので、結局やめてしまったり。

あそこのお店は子どもがいるとゆっくりできないかな とか、あのお店の椅子は子どもがちょっと座りにくいかも とか、そういう風にいろいろ考えてると、本当は外に行きたいのに行けなくなってしまって。

そんなことから、小さい子どもを連れて外出するのがすごく億劫になってしまったというか…。

 

でも、いつできるか分からないお店のオープンを待つよりも「自分があったらいいなと思うものを形にすればいいのでは?」と思ったんです。

そこで、もしかしたら他のママ友の中でもそんな思いを抱えている人がいるんじゃないかなと思って、同じ子育て世代の仲間に話してみると、何人かの人が「それいいね!わたしもやりたい!」って言ってくれて、そこからこれならできるかも!という形で始まりました。

 

 

カフェスタイルにした理由

いままでずっと食べものに関する仕事をしてきたので、できればそれを活かした事がいいかな と考えていました。

カフェがやりたいっていうよりも、子ども連れのお母さんたちが安心して集まれる場所があったらいいなと思ったんです。

絶対にカフェにしたいとこだわってたわけではないのですが、カフェ形式なら若い人でも入りやすいかなと思って。

使っている素材や材料は、できるだけ地産地消の嶺北産のものにこだわっています。

メニューもずっと同じではなくて、季節の旬のものを取り入れたデザートや軽食に取り入れるようにしています。

お菓子の材料も小麦粉だけではなく、ここ土佐町でよく作られている米粉も使用しています。

たとえばアレルギーを持つ子どもでも安心して食べれるメニュー作りを心がけています。

もしこれからニーズがあれば、卵を使わないお菓子やもっと過敏なアレルギーのお子さんでも食べれる安心できるものも作っていきたいです。

大人の勉強会、というようなイベントを通して、子育て世代のお母さんたちが集まれる場づくりをしたいと考えています。

カドルカフェの名前の由来

子育てをして一日中ずっと家の中にいると、ときにはしんどくなることもあります。

こういう場所があることをきっかけに人と話したり交流するだけで、かなり解消できると思うんです。

子どもを産むと、一人の女性から一人のお母さんの立場にもなります。

それでも社会との関わりをなくさずに、ここにきてお茶を飲んで一息ついて、リフレッシュしてもらえたらと思っています。

お店の名前の「cuddle / カドル」という英語は、「抱きよせる」とか「寄り添う」とか「ゆりかご」みたいな意味があるんですね。

「hug / ハグ」よりも少し強い愛情表現の言葉です。

どうしてこの単語を使ったかというと、日々の育児に追われていると、小さなイライラがつのって気持ちに余裕が持てなくなるときがあるんですね。

そうなりがちなときに「お母さんって毎日頑張ってるよね」というように、なるべく自己嫌悪を感じずにまずは自分自身のことを自分が認めてあげてほしい。

頑張っているお母さんの存在も、せめて1日1回は抱きしめてあげたい。

子どもを抱きしめる親のように、地域に寄り添う場所にしたい。

そういう思いを込めて「カドルカフェ cuddle cafe」と名付けました。

子連れでも堂々とゆっくりできる

小さい子連れのママはもちろん、地域のお年寄りにも来てほしいと思います。

やっぱりお年寄りが多い地域なので、年配の人も小さい子どもとふれられる場所があると喜んでくれるんですね。

子育てに関する悩みや相談などもそうですけど、妊婦さんってすごく体質が変わりやすいので、すぐ貧血になったり免疫力が落ちるので病気になりやすいんですね。

初産の人からの相談を受けたり、それに対して具体的なアドバイスをしたりと、私自身2人の子どもを産んできた母親として少しでも伝えたいな と思います。

ちょっと話を聞いてくれるだけで、一人でずっと抱え込んでいるのとは全然ちがうものです。

家ではなかなかシェアできないことをここで話してもらって、気晴らしにしてもらいたいですね。

これからのチャレンジ

オープンから3ヶ月が過ぎて、課題も見えてきました。

今は新メニュー開発やイベント出店など、試行錯誤しながら損益分岐点を探っている状況です。

今後は、土曜日を開ける・3カ月ごとにイベントを開催する・地元の産直市で焼き菓子を販売するなど計画中です。

たまたま飲食関係の経験のあるスタッフが集まっていますが、飲食以外のイベントもしたい。

外に向かってどんどん動きたいけれど、同時にお母さんが無理なく働ける労働環境を守るというジレンマはあります。

スタッフにとってやりがいのある職場でありたいし、

チャレンジショップ事業が終わった後も働き続けられるように、皆が成長できる一年にしたいと思います。

とにかく、もっとお母さんたちに集まって欲しいです!

まだ知られていないのかもしれません。

一年間のチャレンジ期間はあっという間に過ぎてしまうので、SNSを毎日更新したり、新しいフライヤーを作ったりして周知して行きたいと考えています。

 

ぜひ、地域外の方でも気軽に来てもらえたらと思います。

子供たちと一緒にカドルカフェにてお待ちしています。

 

 

【お店情報】カドルカフェ cuddle cafe

ホームページ:https://www.facebook.com/cuddlecafeico/

 

お店住所:高知県土佐郡土佐町1485(旧 八菜館) TEL:070-2194-8289

営業時間:毎週火曜〜金曜 11時〜16時まで(臨時営業、休業あり/SNSで告知します)ラストオーダーは15時半

 

*通常1杯400円のコーヒーがテイクアウトのみ1杯200円(10枚つづりで2000円)になるお得なコーヒーチケットもあります