れいほく先輩移住者へのインタビュー 野田由美子さん


『アウトドア大好き!廃校宿の校長先生』

 

校長先生 野田由美子さん 「みどりの時計台」

移住するまでの経緯

お二人にとって高知は縁もゆかりもない場所だった。最初はチャレンジするつもりで応募した大豊町での「ラフティングガイドの募集」をきっかけに、大豊町を訪れる。夫婦二人で夏場は大豊町でラフティングガイドを勤め、シーズンオフには大阪の方でアルバイト生活を二年間送る。こうして大豊町と大阪を行き来するうちにこの地に魅力を感じるようになり、大豊町への移住を意識するようになる。当初は、ラフティング業を大豊町で経営するつもりはなかった。歳をとっても夫婦二人で続けられる仕事をしたいという思いがあり、模索していた。その頃、「みどりの時計台」と出会う。初めてその建物を目にした時、「初めはそれが一体なんなのか?田舎のチャペルなのだろうか?」とも思った。同時期に大豊町の“空き家見学会”にも参加し、休校の学校もいくつか目にした。そうした経緯の中で『みどりの時計台』が休校中の小学校である事を知る。もしかして借りられないのか?と淡い期待を抱いた。学校に興味を持った野田さんは「みどりの時計台」を見学した。校舎はとてもきれいな状態、日当たり良好、インターも近く市内へのアクセスが良い事に気づき、ここを本気で借りる事を考える。そして実際に借りるにはこの学校上手く利用し、何かできないものかと模索する。当時、ラフティングで大豊町を訪れた方に“どこか泊まれる場所はないか?”という問い合わせが結構あった。それが、この学校を宿として経営し、旅行者のための宿泊場所として運営するという答えに辿りついた。

【仕事】

・移住前のお仕事は?
スポーツが好きなお二人。二人とも同じ会社のスタッフ。由美子さんはフィットネスクラブでトレーニングとエアロビクスのインストラクターを、正樹さんはスイミングスクールのインストラクターのお仕事をしていた。

・移住後の現在の仕事を始めるにあたっての経緯、苦労話を教えて下さい。
まずは時計台を借りるため、最初は町役場に相談の電話を掛ける。音沙汰なし。口頭では伝わらないので書類を送る、音沙汰なし。やはり個人を相手にできないのかと諦めかけた。その時、教育委員会から是非協力したいとの返事があった!最初の電話から半年近く経ってからの事だった。ようやく実現に向けて第一歩を踏み出す。まずは借りるために学校を休校の状態から廃校にする必要があり、住民の理解を得るために努力した。当時の地域の公民館長の方と面会したり、夏祭りに訪れ、住民の方に挨拶をしたりといろいろな方法で二人がこの地域住民に自分たちの人柄を知ってもらおうと働きかけた。住民への説明会も開催した。二人の思いを地域住民に伝え、多くの意見を聞き、住民側の様々な不安や問題を聞く。それをできるだけクリアにした回答をし、ようやく了解を得る事ができた。
『みどりの時計台』を借りるための、企画提案から正式決定まで丸一年。
その時も途中でどう転がるか分からない状態だったので誰にも話せない状態であり、もどかしさもあったと話す。

【生活】

・嶺北の魅力や良かったこと
吉野川沿いに嶺北それぞれの地域性に富んだ町があるところ。一つの川が変化に富んでいるのと、同じように町も人もともに変化に富んでいるところが魅力に思う。土佐町の里山なども魅力を感じる。

・嶺北に来て困ったこと・不便なこと
不便に思った事はほとんど無い。食料品は月一でまとめて買う。野菜は家で作っているし、たまにご近所に頂く事もある。コンビニができたけど、実際は使わない。

・月々の生活費はどうですか?
大阪にいた頃よりは収入が減ったが、その分出費も減った。また、余計なお金を使わなくなったので、質素でもゆとりを持った生活を送れるようになった。外に呑みに行く事も無くなったという。遊びに使うお金が減ったので以前より逆に余裕ができたのではないかと感じている。

・今の住まいの感想
冬場は少し寒いけど夏は最高!扇風機があればクーラーいらず。

・休日はどのように過ごしていますか?
やりたいことがたくさんある、最近では薪割り、家の修築、ロッククライミングや駅伝に向けてのランニングなどのスポーツを楽しんでいる。
夏場は土日皆無なほど忙しい。

・ライフスタイルについて

大阪にいる時と180度変わった生活を送っている。その中でもひとつ例を挙げるならばゴミに対する意識が変わった事。この地ではゴミ袋にもお金がかかる事に驚き、ゴミを減らす事を意識するようになった。なるべくリサイクルすることを考え、発砲スチロールのトレーなどはまとめてスーパーに持っていく。そのような誰でもが直ぐにできるようなエコ活動にも取り組み出した。そこが意識的に大きく変化した部分である。
大阪での生活ではゴミの事など考える機会もなかった。それが大豊に移り住んでからは昔の人の生活を意識したライフスタイルを心掛けるようになったと意識の変化に驚いている。

・ご家族の反応
仕事の事など心配はしていたが、自由に生きてきた二人の事もあって、お二人の両親は特に反対する事もなかった。由美子さんは安心させたい思いから、以前住んでいた大豊の家に家族を招いたところ、あまりの田舎に驚いた様子であった。再び現在のお住まい『みどりの時計台』に両親を招き安心させたい気持ちは大きい。

【夢・目標】

・これからの夢・目標について
個人的な希望はログハウスを建てたい。家の横の土地に建てたい。また、お客さんはラフティング以外にも子供のサマーキャンプの受け入れもしたい。田舎生活の体験型にしても自分たちが全部提供するのではなく、いろいろな事を体験してもらうためにも町内、嶺北の地域の人を巻き込んで、いろいろ体験できるようにするために“田舎体験のコーディネート”もしてみたい。

移住希望者へのメッセージ
“自分の思い描くライフスタイルに合うところを選ぶ。”
いろんな希望があると思うが、自身が“どういう田舎暮らしがしたいのか?”をはっきりさせて移住する方がいいのでは。また、地域に溶け込む努力をしていくのがより良い移住に繋がるのではないかと感じる。

現地を実際に訪れて何泊か体験する等、春夏秋冬を通して一年の季節を体感した上で移住を決める事をおすすめしたい。



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