れいほく先輩移住者へのインタビュー 橋本藤子さん


嶺北はものづくりにいい場所
織物を通して自分自身に出会いたい

 

橋本藤子さん

移住するまでの経緯

兵庫県丹波市の織物学校で学んでいた橋本さんは、卒業後、丹波布に精通する染織家・福永先生をたよって、2006年に土佐町へ引っ越してきました。引っ越してきた当初は仮住まいでしたが、2010年8月からは、探し求めたお気に入りの空き家にて、染織や暮らしを楽しんでいます。

【ものづくり】

・ここで暮らしながらのものづくりはどうですか?
嶺北はものづくりにいい場所ですね。自分のペースを保つことができます。いい意味でほっといてくれるのがいいですね。染織の材料はこの辺りにあるものを使っています。綿だけは買いますが、その他は全部自分でやっています。売ることは殆どしたことがなくて、自分が着たいもの、つくりたいものを作っています。

・染色の材料はどのように手に入れているのですか?
自分で摘みに行っています。ここら辺にはどこにでも生えていますよ。取っちゃいけないところもあるから、もちろん地元の方に断りを入れてですが。「ゲンノショウコ」や「コブナグサ」は家のそばに生えているのを、家のそうじをしていて見つけました。それは広がっていくよう、自然に任せて育てています。

【家】

・この空き家を見つけた経緯を教えて下さい。
行き付けの居酒屋のおかみさんに、「空き家探し」について色々と話していたんですよ。そしたらお客さんにその話をしてくれて、「あそこの家は空いているけどどうだろうか」という話になって、すぐに行ってみました。貸すつもりはないってすぐに断られましたけど、他を探してもやっぱりここがいいなと思って、交渉して粘りました。

・家を借りるまで、どれくらいかかりましたか?
3ヶ月ですね。一つ課題をクリアするとまた次の課題が出てきて、何度も足を運んで交渉しました。

・どういう交渉をされたのですか?
ここは7年ぐらい空き家で、お風呂や床など壊れているところもありましたけど、一切大家さんはお金を出さないで、全部自分で修理するようにしました。大家さんは新居で全て新しくしていて、空き家に荷物を置いていたのですが、すぐに片付けてもらわなくていいと話しました。大家さんの気持ちになって、少しずつ時間をかけて片付けさせてもらいました。本棚やタンスなど使えるものは全部使用させてもらっています。

・最終的に借りることができるようになったポイントは何ですか?
役場の移住担当の方に相談して、交渉や契約書の作成など協力していただきました。地元の方同士だと信頼関係があるし、契約書もお互いに納得がいくよう上手く調整してくださって、最終的に借りることができました。

・住み心地はどうですか?
この貸家の寒さを知らなかったから冬寒かったですね。日が入らないですから。でも日が入らないことで、こうして布をかけていても退色しにくいから安心なんですよ。そういうところがいいと思って借りたので悪いことではないんです。トイレとお風呂が外で冬は寒いですけど、側を谷が流れていて、せせらぎを聞きながら入ることができます。「露天風呂のような我が家のお風呂」といった感じでとても気に入っています。

【生活】

・ご近所との付き合いはどうですか?

親密にはしていませんが、時々大家さんが来られたり、近所の方々が野菜をも持って来て下さったりします。道掃除が年に2回、部落会が2ヶ月に1回。絶対に来てくださいということはありませんし、無理せず行けるときに行こうと思っています。

・嶺北の人柄について
人柄はあたたかいですね。歓迎的なムードがあります。高知は積極的で、話しかけて下さったり、野菜を持って来て下さったり、行動的ですね。

・生活環境はどうですか?
山に囲まれた生活はいいですね。何をしているわけじゃなくても楽しい。田舎の方が、自分にとっては自然な感じでいられます。

・染織以外に何か楽しまれていることはありますか?
地元の食べ物がすごく楽しいですね。今の時期でいえば「ほしか」を小豆と炊いて食べて食べています。こんにゃく寿司や竹の子寿司も面白いし、この辺りではかぼちゃも面白いですね。地元の昔からのお野菜がいばっているのが私は好きで、ちょっと遠慮して並んでいるんじゃなくて、デーンと並んでいるのがすごく楽しいですね。「リュウキュウ」とか。これ何?食べるの?って。そういうのを見聞きしてやってみるのが楽しいです。高知の料理本を参考にしていますけど、そのままでは作らず、地元の人に食べ方を聞いています。地元の人の食べ方はまた違うんですよね。もっと簡単に、お金をかけないで料理しています。

【未来】

・これからの夢や目標を聞かせてください。
織物で食べていけるようになるのが目標です。そうじゃないと自分の腕も上がらないですし。まだ自分自身が自分に出会っていないという気持ちがあって、織物を通して自分自身に出会っていきたいですね。もっと可能性とか、自分自身輝いていきたい気持ちとか、まだまだこれからじゃないかと思います。私は何だったんだろう、どういう人間だったんだろうって、向き合いながら探していきたいです。

移住希望者へのメッセージ

嶺北は、空気や水、自然が豊かです。私が気に入っているのは、マイペースで仕事がし易い事と、食べ物がおいしいってことです。住んでいる方も、ほどよく関係を保てるしいいですね。是非いらしてください。



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