地元の背景から考える嶺北の「人」の魅力


2017年3月29日

【この記事は、田舎ラボ事業の一環です。嶺北の暮らしや移住に興味を持つ若者が、地域での仕事やナリワイに焦点を当てた取材をお届けします】

本山町がある高知県嶺北地域は、近年移住界隈で注目を集めている地域です。

実際の移住者の数は、年間30組以上にもおよぶそうです。

 

しかし、なぜ数多ある地方の中で嶺北が人気を集めているのでしょう。

その理由の一つに、嶺北の「人」が背景にあると考えました。

そこで、ここ嶺北で生まれ育った地元の方にインタビューしてきました。

 

嶺北で育った千頭里咲さんの地元観

本山町の土佐町で生まれ育った千頭さん。

土佐町の小学校・中学校に通い、卒業後は本山町にある嶺北高校に進学。

現在は、地元に貢献したいという思いから「地域に貢献したい人が集まる学部がある」と、高校時代に勧められた高知大学の地域協働学部に通っています。

 

取材中もしきりに「地元が好き」と話していた千頭さん。

一体、どんな理由から地元を好きになって貢献したいと考えるようになったのでしょうか。

まずはその背景を聞いてみることにしました。

 

 

「中学生のころ、地域の方が私たちの活動する場をたくさんつくってくれて、次第に『今度は自分が地域にできることをしたい』と思うようになりました」

 

土佐町の中学校や嶺北高校では、生徒が地域の活動に積極的に参加できる環境が整っていたそうです。 

嶺北の米粉でつくったパンを実際にスーパーで販売したこともあるのだとか。 

 

「高校では防犯を通じた地域活性化として、生徒会と警察でコラボして活動しました」

 

地域を活性化するには?という視点をもった取り組みを通じて、中学生の頃から他の地域ではなかなか体験できないことやってきたそうです。

その取り組みの中で、自分たちが活動するたくさんの機会を地域の方々が作ってくれていたことに気づき、次第に「今度は自分が貢献したい」と思うようになったそうです。

嶺北の特徴を活かした「教育と地域おこし」

移住者が多く集まる嶺北地域ですが、当然ながら地域をおこしていくためには、地元の人みずからが地域に働きかけることが必須です。

それについて嶺北の強みであると感じたのは、嶺北地域の三町一村に高校が1校だけということです。

 

もちろん、通学の不便さや高知市の高校にいってしまうという懸念もあるかもしれません。

しかし、地元への思いが強い千頭さんの話を聞く中で、これはこの地域の大きな特徴であり、逆に強みにもなっているのではないかと感じました。

 

もしかすると、生徒だけでなく教員や保護者の方々もそうなのかもしれません。

ここに住む人々がひとつの高校に集まることで、嶺北全体としてまとまりを感じやすくなるのではないでしょうか。

先日、参加させてもらった本山町汗見川地域で開催されたイベント。

ランチバイキングで地域の「食」を知ってもらうイベントですが、この時も嶺北高校の生徒たちが運営に携わっていました。

 

他の地域であれば、高校生が自ら地域に働きかけるような機会は少ないのではないでしょうか。

このような学生時代の大切な経験が、地元嶺北地域をより理解する機会になっているのだと感じました。

移住者を受け入れる嶺北のオープンな精神

画像引用:yanoya-design.com

今回は、移住先として注目を集めている嶺北地域の「人」に焦点を当てて、地元の人にどんな背景があるのか聞かせてもらいました。

 

「小さい頃から地元が好きで、次第に地元に貢献したいと思うようになりました」

そう語る千頭さんの言葉の背景には、上述した地域の特徴と若者が地域を理解する機会があるここの環境が大きく影響していると感じました。

 

では、移住者にとって嶺北地域の「人」には、どのような魅力があるのでしょうか。

それは、移住してくる方を快く受け入れるオープンな精神だと思います。

 

地元への思いが強く、地元を盛り上げたいと多くの人が考えているだけに、この地域に移住してくる人も快く受け入れてくれるのでしょう。

「移住の先進地域・嶺北」

最近では、そのように言われることもあるそうです。

 

現在、地域おこし協力隊を含めたくさんの移住者の方がこの土地に住んでいます。

快く受け入れてくれる地元の方と、移住者の方が新たに面白いことをはじめる。

そんな暮らしが、ここ高知の嶺北には広がっています。


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