大豊町の幻の古民家食堂から学ぶ 人口が減る田舎で店を営む極意とは


2017年3月29日

【この記事は、田舎ラボ事業の一環です。嶺北の暮らしや移住に興味を持つ若者が、地域での仕事やナリワイに焦点を当てた取材をお届けします】

今回紹介するお店は、嶺北の大豊町高須にある小さな食堂です。

お店の名前は、小川食堂。

 

国道沿いではない小さな道沿いにあるお店です。

幻の古民家食堂 小川食堂

お店の中に入ってみると、なんとも言えない昔ながらの雰囲気が広がっています。

お店のメニューを見ると、田舎ならではの料理がたくさん並んでいます。

ここでは、とても美味しい猪のしし汁が食べられます。

広間のスペースには囲炉裏もあります。

まるで日本むかし話の世界に入ったような気分になれます。

 

この囲炉裏を使った料理が食べられるのもこのお店の魅力の1つです。

こんなおもむきのあるお店をやっている方はどんな人なのでしょうか。

小川食堂は、このお二人で営んでおられます。

なんと実際の姉妹で営業されているとのこと。

お店をオープンしたのは、昭和45年とのことなので、実に40年以上。

かなり歴史のある食堂です。

 

今回は、これからこの田舎で店を営もうと考えている人のために、いろいろとお話を聞いてきました。

人口の少ない田舎で店を営む難しさ

お二人のお話を聞いていると、この田舎でお店を出す難しさをひしひしと感じました。

そして、現在の小川食堂はけっして繁盛しているとは言えないそうです。

大繁盛していた小川食堂

しかし、かつての小川食堂は大繁盛だったときもあるそうです。

 

数十年前の大豊町は人口も多く、食堂の前の道も車通りが多くてかなり賑やかだったそうです。

その頃は行政や林業・建設会社の団体客が多かったとのこと。

 

突然の廃道。減る客足。

大繁盛で賑やかだった小川食堂、しかし突然客足が減ったとのこと。

それは、店の前の道が廃道になったからです。

 

ただでさえ、大豊町の人口減少は著しく、地域のお客さんが減っていました。

それに追い討ちをかけるように、廃道によってさらに人は来なくなったとのこと。

 

 

やむなく、人が多い高知市内に移転するも、なんと火事で店舗が全焼。

 

そんなつらい当時の様子を、笑顔で語ってくださったお店の姉妹。

その笑顔からは、つらい過去も笑い飛ばす明るさがありました。

火事を機に、やむを得ず大豊町の店舗で営業を再開。

それ以来、懸命にお店を切り盛りされているようです。

 

人口が少ないこの地域では、人通りのない場所でお店を営むのはまず難しい。

 

 

小川食堂の場合、やむを得ず人が来にくい状況に陥ってしまった。

 

そんな状況でも、現在までお店を続けることができた。

経営が厳しくなってから、一体どのように暮らしていたのだろう?

半"農"半"飲食店"

実は、お二人は食堂だけではなく、百姓としてのナリワイも持っています。

お店にお客さんがが来なくても、米作りや畑など常にナリワイはあるそうです。

 

お子さんがもう社会人になっていたということもあり、特に生活に支障はないとのこと。

複数のナリワイを持つ、まさに百姓といえる暮らし方。

 

「複数のナリワイでリスクを回避」

この暮らし方は人口の少ない田舎でお店をやる場合、とても参考になるモデルです。

 

もしも今後、田舎で開業を考えているのなら、お店以外に何か別のナリワイを作っておくことをお勧めします。

 

そして、ぜひ大豊町の小川食堂に訪れてみて、直接お話を伺ってみてください。


〒781-3521
高知県土佐郡土佐町田井1667
土佐町農村交流施設おこぜハウス内
担当:川村
TEL:0887-72-9303
FAX:0887-72-9304
E-mail: reihoku.in@gmail.com

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