暮らしで魅せるお宿「笹のいえ」ここには日本の原風景がある


2017年3月29日

【この記事は、田舎ラボ事業の一環です。嶺北の暮らしや移住に興味を持つ若者が、地域での仕事やナリワイに焦点を当てた取材をお届けします】

お山のお宿「笹のいえ」は嶺北に土佐町にあります。

 

ここは、昔ながらの田舎暮らしを送る渡貫一家が運営する宿です。

むかし暮らしの宿 笹のいえ

20年間使われていなかった古い民家を改修し、釜戸や五右衛門風呂を復活。少し不便だけど、豊かな「むかし暮らし」が体験できる宿です。

引用:笹のいえFacebookページ

 

渡貫一家は、いわゆる田舎暮らしをしています。

その暮らしはいたってシンプル。かつ多様な暮らしです。

 

この笹のいえの一家から「生きる」ということの本質が学べると思います。

 

農的な循環型の生活

画像引用:笹のいえFacebookページ

笹のいえには、農的な循環型の暮らしがあります。

それは一体どんなものなのでしょうか。

資源を活かす

中山間地域の嶺北には、たくさんの自然があります。

流れる川も、生い茂るる木々もすべての自然は人間の暮らしの資源とも呼べます。

 

笹のいえでは、水道水やガスがありません。

水は近くの沢から引いて、火は薪を使います。

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

すべての料理もお風呂も、薪をつかって火を起こします。

これがこの家の当たり前の日常です。

 

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

九州からわざわざ取り寄せたというこだわりの五右衛門風呂。

自分たちで引いてきた水を、自分たちで作った薪で沸かす。

 

この風呂は格別です。

 

“出るもの”を意識する

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

笹のいえのトイレはコンポストトイレです。

右は尿。左は便。

二つを分けることで、独特のアンモニア臭さが防げるとのこと。

 

もちろん、循環型の暮らしを行っている笹のいえでは、排泄物も無駄にしません。

すべて土に還し、畑の堆肥にする。

 

そして、それらが自分たちの食を支えてくれる。

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

笹のいえでは、自分たちの生活とまわりの環境とのつながりを感じることができます。

それは、自分たちが出したものが、直接環境に影響することを知っているから。

 

環境負荷の大きい洗剤や歯磨き粉も使わないとのこと。
料理はできるだけ残さず、作りすぎない。

 

自分たちの体に入るものがどこから来ているのか。

そして、出たものがどうなっているのか。

自分たちの見える範囲にこれらがあります。

 

なので、笹のいえの暮らしでは、自然と出るものを意識せざるをえないのです。

現代の僕たちの生活ではどうでしょうか?

 

スーパに並ぶ食材も、家庭で使うガスや、水も、トイレで出るものも、現代の生活で見えているのは切り取られたものばかり。

 

自分たちの体に入ってくるものには気をつけるが、出ていくものまで気にしている人は多くないのではないでしょうか。

 

この記事で笹のいえの暮らしを知ったことをきっかけに、自分たちの生活で出るものを意識してみてもいいかもしれません。

 

 

 

自給他足で「結」が生まれる

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

古民家を安く借りられる代わりに、掃除や片付け、改修作業などをすべて自分たちで行うという条件で入居したとのこと。

 

現在の宿として住める状態にするまでには、かなりの改修をしたそうです。

 

自給他足

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

本来の人間は、自給自足の暮らしが基本ですが、現代ではそのすべてを自分たちで補うことはできません。

 

特に、家の改修のように専門性が伴う作業は、自分たちの力では限界があります。

 

そういう時は、しっかりとだれかに頼る。

 

自分で楽しく自給はするけれど、足りない部分は得意な人に頼む。

その代わりに、頼った人には自分ができることで還す。

 

結 が生まれる

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

笹の家の主人・渡貫洋介さんはお米を作れる。田舎だからできる、価値交換。

 

「できないことは人に頼る。だから、僕は自分にできることで還すんだ。そうすることで”結”が生まれます。」

 

そう語る洋介さん。

結とは労働力を対等に交換しあって田植え、稲刈りなど農の営みや住居など生活の営みを維持していくために共同作業をおこなうこと

引用:wikipedia-「結」

自給他足で”結”を生む。

田舎暮らしをする上でとても大切な考え方だと思いました。

 

対価がお金じゃなくても、できることを交換することで相互扶助の関係が成り立ってくる。

これぞ、田舎だからこそできる暮らしだと感じました。

 

暮らしで魅せる

画像引用:笹のいえFacebookページ

 

笹のいえは、土佐町のかなり山奥にあるにもかかわらず多くの人が訪れます。

 

ここには、美味しい食事・空気・水・綺麗な川。

薪小屋・五右衛門風呂・暖炉・蚊帳がある。

 

 

ここでは、田舎ならではのお金を介さない贈与経済を感じることができます。

 

普通の暮らしでは味わえない、非日常の暮らしがあります。

だから、わざわざ笹のいえに来たくなる。

 

ぜひ、あなたも笹のいえに来てみてください。

 

あなたの人生でいままで見えなかったなにかが、ここで見つかるかもしれません。

 

 


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