本格うどん屋「繁じ」その店を生んだ伊藤勝也さんの想い


2017年3月29日

【この記事は田舎ラボの事業の一環で行ったもので、嶺北での暮らしや移住に興味を持つ若者が、地域での仕事やナリワイに焦点をあてて書いた記事になります】

こんにちは、森田久真です。

職人さんと写真を撮らせていただき、顔がこわばっております。

突然ですが、土佐町に本格うどん屋があるのをご存知ですか?

お昼時になれば、満席で並ぶこともあるのだとか。

ランチ砂漠ともいわれる嶺北地域に、なぜそれほど評判高いうどん屋があるのでしょう… 

今回は、そんな疑問を解消すべく本格うどん屋「繁じ」へ行って参りました。

地元にうどん屋を開きたい

ここ、高知県土佐町で生まれ育った伊藤さん。

地元にうどん屋をつくりたいという想いから、香川県のうどん屋で下積み時代を過ごし、2016年の夏に 繁じ をオープンさせました。

店を出した理由はシンプル。それゆえ自分の店を開くまで順調に事を運んだようにも思えますが、その努力は並外れたものだと思います。

うどんで有名な香川県にうどんづくりを学びに来る人は多くいると思いますが、実際にしっかりと技術を身に着け、自分の店を成功させることができる人は数少ないのではないでしょうか。

田舎だからこそ、できるやり方

伊藤さんの父親が材木屋をされているのもあり、店内はとにかく木にこだわって構想してきたとのこと。

例えばカウンター席。こちらは銀杏の木でできています。

一面の床は杉の木。

そして、こだわりの木の空間でゆったりと食事ができるのも 繁じ の魅力。

店内の小物まで工夫を凝らしているそうで、繁じ の店の内装へのこだわりが伝わってきます。

出入り口付近、レジの横には嶺北地域の特産商品とパンフレットを置いているコーナーもあります。

取材中には「うどんが好きで地元に店をつくりたかったから」と簡潔に答えていました。

しかし、地元の商品を取り扱っていることから、

ゆっくりできる空間でたくさんの人が集い、地元の地域を盛り上げていきたい気持ちが強いのではないかと感じました。

 

地域内外から人が集まる

繁じ のお昼時は大忙しです。私が訪れたときは店の外で少し並びましたが、忙しい日であれば珍しくないそうです。

特に週末になると、県外から食べにくるお客さんまでいるのだとか。

「土日はバイクで観光に来る人など、町外や県外の方も来られます。」

当然のことですが、田舎で店をはじめるには集客の難しさといったリスクも予想できます。

人口の少ない地域にもかかわらず、大勢の人が訪れる 繁じ。

手間暇をかけて質の高いうどんを提供している、繁じ だからこそ人が集まっているのだと感じました。

大忙しの 繁じ を支える人

働く場所の少ない田舎では、繁じ も貴重な地域の雇用を生んでいるようです。

「現在は家族のほかに、地域の方々にも手伝ってもらっています。」

お話しによれば、メニューも自分たちで話し合って季節に合わせた工夫をしているのだとか。

お昼時には店内が満席になるほど忙しい 繁じ ですが、ほかに地域の雇用をつくることで、

地域の多くの人が、このゆったりとした 繁じ の空間をつくり上げているように感じました。

「今後は地元のお祭りや、イベントなどにも出店して、楽しく活動していけたらいいなと思います。」

今後の展望として、伊藤さんはそう語ってくれました。

地元にうどん屋をつくりたいという想いから修行を積み、たくさんの人が集う店を地域の人とつくり上げている伊藤さん。

「嶺北でうどんといえば、繁じ 」そう呼ばれてもおかしくない、すばらしいお店だと感じました。 


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