ファシリテーションは地方を救う? 高知市の個人事業主にインタビュー


2017年3月29日

【この記事は、田舎ラボ事業の一環です。嶺北の暮らしや移住に興味を持つ若者が、地域での仕事やナリワイに焦点を当てた取材をお届けします】

嶺北の本山町の奥にある廃校を利用した研修施設「清流館」。

 

ここで、2月24,25日に開催されていた「学生団体交流会」という名のイベントがあったので、取材してきました。

交流会を主導する青年


会を牽引しているのは、20代前半と男性でした。

彼が今回のインタビュー相手の難波佳希さんです。

 

以下、対話形式で取材をさせてもらいました。

彼は一体どんな人なのでしょうか。

 

 

── こんにちは。

 

難波佳希さん(以下 難波) こんにちは、はじめまして!

── お若く見えますが、学生さんでしょうか?

 

難波 いえ、難波ファシリテーション事務所というものをやっています。

仕事としてファシリテーターをやったり、小学校を設立したりしています。嶺北でもNPO法人ONEれいほくのイベントや、役場主催のアイデアソンなどでファシリテーターをしていました。

 

サッカー少年がファシリテーション事務所を立ち上げるまで


── かなりお若く見えますが、現在おいくつなのでしょうか?

 

難波 23歳です。高知大学在学中に「難波ファシリテーション事務所」を立ち上げて、卒業後、自分で事業をしています。

 

 

── では、大学でファシリテーションを学んだのでしょうか?

 

難波 いえ、ずっとサッカー一筋のサッカー少年だったので、大学は「サッカーが強い国立大学」を基準に選びました 笑。

大学1年のころはサッカー漬けの日々でしたが、徐々に上には上がいることを知って、サッカー以外の自分を道を模索し始めました。

 

 

── サッカーだけの自分ではだめだと。

 

難波 もともと国際協力に興味があったので、2年生になってからは、イギリスに留学したり、フィリピンの台風被害の支援活動を行ったりしていていました。

そんな中で、貧困のない社会をつくることを目指すNGO団体・OXFAMでトレーニングを受ける機会があって、ここで人が人と出会い会話することで変わっていく様子を目の当たりにしして「対話の凄さ」を実感しました。

そこから、こういった場を作りたいと思うようになりました。

 

 

── なるほど。とても活動的ですね。

 

難波 職業としてのファシリテーターに出会ったのは3年生の秋でした。

それ以降、さまざまなファシリテーターの方と会って、進路を模索していました。

当時、漠然と先生になりたいと思っていましたが、教職の勉強には身が入らないし、かといって企業に入るのもちがう気がして。

すごくモヤモヤした状態でした。

 

 

── 意外と悩んでいたんですね。

 

難波 そうやって考えていたときに、土佐山アカデミーの吉富さんと出会い「難波ファシリテーション事務所としてやってみたら?」と言われてそこから動きはじめました。

よし、とすぐに行動を起こして、事務所を立ち上げました。

広がる活動の幅と範囲 現在は小学校を設立中?


難波 大学4年の7月から事務所の活動を開始して、その後の仕事のご縁で、現在は学校法人日吉学園で高知県いの町に小学校を設立するという事業に携わっています。

2019年度の設立を目途に、書類仕事から施設工事の依頼・教育内容の策定まで自分でおこなっています。

現在は学校の運営体制を整えています。今は事業の中心はこっちになります。

 

 

── そうやって活動を広げていくに当たって、不安はありませんでしたか?

 

難波 全くありませんでしたね。むしろワクワクしかありませんでした。

地方におけるファシリテーションの価値


今回のインタビューを通じて、ファシリテーションのように問題解決を仕事とする人は、地方においても価値が高まっていくのだろうと感じました。

というのも、地方にはファシリテーションによる議論や話し合いの舵取りが必要な場面が、数多くあるからです。

 

大学・大学院の研究の一環として地域住民の話し合いの現場を見てきましたが、うまく議論を進めているところは少なかったように思います。

それにもかかわらず、話し合いの支援ができる人は、地方にはほとんどいません。

必然的にファシリテーターという職業は必要とされていきます。

地方での働き方の新しいカタチ


これまで、地方で働くといえば定住して一次産業に従事したり、公務員になったり といったものをイメージしがちでした

しかし、独自のスキルを持てば場所に縛られずに働ける という人が地方でそのスキルを活かせるようになれば、自然と働き方は広がってきます。

 

そして、そうした人が地方に来るようになれば、それを面白がってさらに人が集まる好循環が生まれます。

今回の清流館の交流会は、まさにそういった好循環が生まれていると感じました。

さいごに


ファシリテーターというあまり聞きなじみのない仕事ですが、高知でも実際に難波さんのような方が活動しています。

 

みなさんの中で、地方で働くこと・嶺北で暮らしていくことのイメージが少しでも広がったのであれば幸いです。


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